神秘の星々に、
みちびかれて

黒曜石研究家林 悠平

幼少期はイタリアで暮らし、遺跡や鉱石、化石等への興味を育みながら過ごす。大学で卒業論文を執筆するにあたり、頻繁に神津島に通うようになり神津島と黒曜石に魅せられるようになる。

神津島産黒曜石(特に恩馳島産)の研究を続けるため、地域おこし協力隊員として神津島に移住。そこで詳細な産出地調査等の研究活動を続けつつ島内で独立するための準備を進め、協力隊の任期終了後に神津オブシディアンラボを設立する。

考古学的研究だけでなく、研磨によるネックレスや飾り石等、商品としての黒曜石の加工販売やプラモデルやミニ四駆といったホビーとの融合、神津島を舞台にしたライトノベル系小説の執筆等、様々な分野へのアプローチを続けている。

将来的には、神津島の黒曜石を研究している島外の学者、探求者のサポートを積極的に行っていくだけでなく、理化学分析では限界のある神津島内産地の分類を肉眼からのアプローチで解決できないか模索している。

未だ把握しきれていない島周辺の海底の黒曜石岩脈の分布の具体的な範囲を特定することは、古代人による神津島産黒曜石の利用の変遷を明らかにするとともに、どのような人々だったかを知る切っ掛けとなるはずである。

黒曜石の成り立ちと特徴

黒曜石(英名 Obsidian)は、火山から流れ出たマグマが急冷してできる「天然の火山ガラス」です。ガラス成分を多く含む流紋岩質マグマが空気や海水に触れて急に冷えると、結晶化する暇もなく固まり、非晶質のガラスになります。このため性質は窓ガラスなどとほぼ同じです。

また神津島産の黒曜石は白い粒状の斑晶が均一に入り、夜空のように見えることから「スターダストオブシディアン」と命名しました。結晶構造を持たないため「固体に近い液体」とも言われ、1〜2%の水分を含んでいます。多くは黒色ですが、成分や結晶化の度合いによって色合いが変わり、白色の黒曜石も存在しています。

神津島産黒曜石の歴史的価値

神津島は火山噴火によって生まれ、流紋岩によって海上に形作られています。そのため島全体から多様な黒曜石が見つかります。

最も質の良いものは前浜から見える離れ小島の恩馳島(おんばせじま)から取ることができます。とても鋭利な破片を簡単に作ることができる素材だったため、太古の昔より、矢じりなどの石器の原料として利用されていました。

最近の研究で、静岡県の約3万7500年前の遺跡から出土した黒曜石の一部が神津島のものであることが分かりました。これは「世界最古の往復航海」を示す物的な証拠として、現在世界中の研究者の間で注目を集めています。

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